歯科医師として

最近、研修医の方の見学や開業の相談などを受けることが多くなりました。

おかげさまでこの不況の中、毎日多くの患者さんがお越しいただけるようになったことに感謝しています。

勤務の歯科医師の方も見えますが今はお断りしています。

私自身は開業する前に年中無休の大型歯科医院に勤めました。

このタイプの歯科医院は、宣伝が上手で、確かに患者さんはたくさん訪れるのですが、スタッフの定着率が悪く、意思の疎通を測ることが中々できていない為、常にたくさんの教育が不十分な新人を抱えた状態になっていました。

また、新人の歯科医師も日曜日などを出勤すると、研修などを受けられないまま見切り発車になり、患者様を正しく診察することは困難であると思いました。

勤務医の歯科医師の多くは、現状に不満をもっていますが、不況と歯科医院の増加などから、開業できずに仕方なく勤務医に落ち着いているような状態でいます。(一部は勤務でやりがいをもっている方もいらっしゃいます。)

最近は、いろんな業種を模倣したマナーやコミュニケーションセミナーなどを行い、一見クオリティーの高い医院があります。

それ自身は、良いのですが、コミュニケーションのとり方や患者さんへの正しい説明のしかたは、医療特有のものがあり、マニュアルで教えることが出来ないような、真心と経験が必要です。

自分で開業した現在、勤務医の教育となると治療の技術教育も必要になるため、自分と同じレベルまで教育しようとすると、確立されたものを作ることは相当難しいものになると思います。

患者さんが急速に増えましたが、拡大や勤務医の先生を簡単に増やせない理由がここにあります。

ただし、若手歯科医師の教育は、今後のテーマとして大切に育てていきたいと思います。

今は、混雑している時間、なかなか予約を取りにくくてご迷惑をおかけすることもございますが、ご理解の程をよろしくお願いいたします。

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