「ゆるす」ということ。

最近、気になっている気になる言葉です。
一生懸命になればなるほど、緊張が高まります。
そのため、他の人の何気ない行動や言葉を余裕をもって理解することができず、怒りの感情が沸くことがあるそうです。

また、一生懸命になればなるほど、自分自身にも厳しくなり、目標を達成できなかったり、うまくいかなくなったりすると自己嫌悪に陥り、自分をゆるすことができなくなるそうです。

「ゆるす」という言葉には、「許す」という表現の他に人の感情を糸に喩えて「ゆるます」という意味があるそうです。

確かに糸は、ひっぱりすぎると切れてしまいます。
最近よく「切れる人」が多くなったと言われますが、もしかしたら、もともと頑張りすぎる人のほうが、緊張の糸が切れてしまい、自分や他人に対しても「切れてしまう」のかもしれません。

また糸はゆるませ過ぎるともつれてしまって、元に戻すのが難しくなります。

数年前、イチロー選手が「最近穏やかになった理由を教えてください?」という質問に対して「ゆるすことができるようになりました。」と答えていました。

そのときは、その意味をあまり深く考えていませんでした。

今考えると、一流の人は、ものすごい気合、緊張感、壮絶な経験、影での努力などがある一方で、なんともいえない余裕、包容力、やさしさ、穏やかさ、ユーモアなどをバランス良く持ち合わせています。

一生懸命頑張りながら、いろんなことに対して「ゆるす」ということを実践することができれば、今よりもう一歩成長できる気がします。

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